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HOME > 症状別‐漢方相談 > 酒さ、酒さ様皮膚炎と漢方薬
酒さは中年以降の女性に多い慢性的な皮膚疾患です。鼻の頭、両頬、額、あごなどの出やすく、寒暖の変化や飲酒時に著明になりやすいです。
酒さは進行の度合いによって第T度〜第V度に分けられます。
第T度(紅斑性酒さ)は毛細血管が新生し、拡張して顔が赤くなりほてりを伴います。
第U度(酒さ性ざ瘡)は顔の赤み、ほてりに加えて皮脂分泌も盛んになり、ニキビのような丘疹や膿疱を作るようになります。
第V度(鼻瘤)は男性に多いのですが鼻を中心に組織が増殖して腫れた塊りのようになります。
根本的な原因はよく分かっていませんが、症状を悪化させる要因としては、精神的ストレス、緊張、紫外線、温熱、寒気、飲酒、香辛料、胃腸障害、貧血などがあります。女性では閉経前後に悪化しやすいこと、片頭痛の合併が多いことなどから、血管を拡張させたり収縮させたりする血管運動神経の異常が考えられています。
ここからは酒さ様皮膚炎についてお書きします。
酒さと酒さ様皮膚炎は同じような病名で紛らわしいですね。
酒さ様皮膚炎の症状が、酒さの症状に似ているので酒さ様皮膚炎という病名になったようです。
症状は似ているものの、酒さは原因がよく分かっていないのに対し、酒さ様皮膚炎は長期的にステロイド軟膏の連用が原因となっています。ステロイドを中止することで一時的に症状が悪化しますが、治療のためにはステロイド軟膏の中止が不可欠です。また、発症する年代としては20代〜50代の女性に多いとされています。
酒さには、赤み、かゆみ、灼熱感、化膿、うっ血、しこりなどさまざまな症状があります。体質と酒さの状態を見極めてより適切な漢方薬を飲んで頂く事が大切です。
酒さは、顔のうっ血状態ですのでうっ血を改善する「活血化オ作用」の漢方薬を基本として用います。さらに、酒さの状態をみて「清熱作用」「排膿作用」「疏肝理気作用」の漢方薬を加えることが大切です。
※漢方薬は個々の判断で選択しないで漢方薬の専門家に相談してください。
酒さは、1年〜3年と長期間継続しないといけない皮膚疾患ですが、漢方薬で良くなることもしばしばあります。酒さでお困りの方、体質に合わせた漢方薬を試してみませんか。
酒さは体質に合わせた漢方薬で改善できます。
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