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不妊症(漢方薬の話) / 黄体機能不全 / 高プロラクチン血症 / 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) / 子宮内膜症 / 男性不妊 / 婦人科での不妊検査 / 不妊症の妊娠症例 /
まずはプロラクチンについてお話しいたします。
プロラクチンとは脳の一部である脳下垂体という部位から分泌されるホルモンで、排卵、妊娠、乳汁分泌などに深い関係があります。乳腺刺激ホルモンとも言われます。
このプロラクチンは乳汁の分泌を促すホルモンなので、妊娠中から授乳期に多く分泌されるホルモンです。赤ちゃんが乳首を吸い乳腺が刺激されることでプロラクチンの分泌量は維持されます。
プロラクチンは乳汁を分泌させる以外に排卵を抑制する働きもあるので授乳期には生理が再開しにくくなります。通常、卒乳をすればプロラクチンの分泌量が減り排卵するようになります。すなわち生理が再開します。
妊娠していない方、授乳中でない方でプロラクチンの分泌が高くなり無月経、無排卵月経、乳汁分泌などを起こすものを『高プロラクチン血症』といいます。
高プロラクチン血症は月経不順、無月経、無排卵月経、黄体機能不全、着床障害など不妊の原因になったり、習慣性流産、不育症などの原因にもなります。
高プロラクチン血症には潜在性高プロラクチン血症というものもあります。
昼間に病院で測定したプロラクチン値は正常であっても、夜間睡眠時、ストレス、黄体期 (高温相)にプロラクチン値が上昇することもあります。これを、潜在性高プロラクチン血症といいます。
潜在性高プロラクチン血症を診断する方法としてTRH負荷テストという方法があります。
高プロラクチン血症による不妊や習慣性流産には漢方薬が有効です。婦人科治療とも併用できます。
下記に高プロラクチン血症に有効な漢方薬を載せてありますので参考にして下さい。
PRL(プロラクチン)の基準値は3〜30ng/mlとされています。(15ng/ml以下が望ましい)
30ng/ml以上になると排卵障害になる可能性が高くなります。
妊娠中で10〜209ng/ml、閉経後の女性では2〜20ng/mlとされています。
※測定方法によって若干、基準値が異なります
高プロラクチン血症の方の基礎体温は比較的ギザギザで不安定の傾向にあります。無排卵の方は一相性になります。黄体機能不全を伴う方は高温相への上昇が緩やかだったり、低温相が長めだったり、高温相が短めだったり、高温相の後半に体温が下がり始めるなども当てはまることがあります。
高プロラクチン血症の原因には薬剤性、脳下垂体腫瘍の他に、原因不明のことが多くあります。
原因不明でプロラクチンが高い場合は慢性的な睡眠不足、疲労、ストレス、不規則な生活が原因と私は考えております。それらのことを考慮して身体つくりをすれば妊娠しやすくなります。
高プロラクチン血症の原因になりえる体質は【肝うつ気滞】【陽虚肝うつ】【陰虚肝旺】【気血不足】などがあります。実際には高プロラクチン血症の方のほとんどは【肝うつ気滞】または【陽虚肝うつ】の方が多いです。
肝うつ気滞(かんうつきたい)タイプ
慢性的な睡眠不足、仕事の疲れ、人間関係のストレス、不妊に対するストレスなどで気の流れが滞った状態を【肝うつ気滞】といいます。普段からイライラしやすい、憂うつになりやすい、不安になりやすい方や生理前に胸が張りやすい方は【肝うつ気滞】タイプのことが多いです。
《生理の特徴》
周期が早くなったり遅くなったり安定しない
《基礎体温の特徴》
体温の変動が激しい(グラフがギザギザになる)
《全身症状》
イライラ感、憂うつ感、不安感、肩こり、頭痛、月経前症候群(胸の張り、頭痛) 、ストレスがあるなど
《肝うつ気滞による不妊に効果的な漢方薬》
肝うつ気滞の大きな特徴はストレス、疲労による気の滞りなので、ストレスを緩和して気の流れを促進する疏肝理気作用の漢方薬や炒麦芽が効果的です。
陽虚肝うつ(ようきょかんうつ)タイプ ※黄体機能不全を併せ持つ場合が多い
上記の【肝うつ気滞】タイプ+黄体機能不全によくみられる【腎陽虚】タイプが合わさった状態を【陽虚肝うつ】といいます。すなわち、高プロラクチン血症が原因で黄体機能が弱めの方に良くみられる体質です。
《生理の特徴》
周期が安定しない、月経量が少なめ〜普通、経血色が淡い
《基礎体温の特徴》
肝うつ気滞でみられる体温の変動が激しい(グラフがギザギザになる)以外に、腎陽虚(黄体機能不全)でみられる高温相への上昇が緩やか、全般に体温が低め、低温相が長め、高温相が短い、低温相と高温相の温度差が0.3度以内、高温相の途中に体温がガクッと下がる、高温相の後半に体温が下がり始めるなどが特徴です。
《全身症状》
肝うつ気滞でみられるイライラ感、憂うつ感、不安感、肩こり、頭痛、月経前症候群(胸の張り、頭痛) 、ストレスを感じるなど以外に、腎陽虚でみられる冷え症、手足腰の冷え、寒がり、疲労感、足がだるい、腰痛、むくみ、頻尿になりやすい、性欲が少ない、不正出血など
《陽虚肝うつによる不妊に効果的な漢方薬》
肝うつ気滞タイプに効果がある疏肝理気作用の漢方薬や炒り麦芽に加えて、腎陽虚タイプに効果がある温補腎陽作用の漢方薬を用います。鹿茸(鹿の角)、紫河車、杜仲、肉従蓉、巴戟天などを用います。
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